人生相談の日、富士ハウス被害、住宅ローン総額引下げ問題
アヤさんを含め、富士ハウスに続く悪質倒産アーバンエステート、他のもっと小規模な住宅建築会社の倒産についても、似たようなご相談がきています。
建築途上の家、なんとか引き継ぐ業者が決まって、工事が再開したのですが、「完成後の建物の価値が、当初より下がっている」との口実(?)で、ローンの借入総額を引き下げられそうになっている、というお話です。
詐欺的な倒産の被害にあったうえ、やっと工事再開にこぎつけたら、フラット35のように、半ば公的な「国の持家奨励政策」のなごりを引き継ぐローンでさえも、冷たく「工事中断もあって、建物の完成後の担保価値が下がるから」と減額を持ち出され、差額の自己資金の手当てが、このご時世難しい、、。
一種の貸し渋りですね。いくら償還確実性原則、とか、経営健全性とかいっても、首をかしげる行動ですが、同じような話しは、県の信用保証協会の「緊急融資保証枠」などでも、しょっちゅうあります。
そのたびに、私は「なぜ今、最終的に、国民の血税で負担することになっても、中小零細企業向けの保証を大幅に要件緩和、拡充する政策が必要なのか。」から、懇切丁寧に、説得しています。昨年の秋、この制度を立ち上げる原動力になった一人として。
金融機関というのは、危機に際しては、性格上、リスクアバート、つまり羹に懲りてなますを吹く、行動をとるものなんです。古今東西、それはさけられない現象ですから、国の政策で補わなければ、経済に血液がまわりません。
そもそも、1月以降3か月の中断で、建築プランが変わらない場合、担保価値を云々するほど、厳密な査定をしてきているのでしょうか、おおいに疑問です。むしろこの行動の裏にあるのは、負担が増えた借主の方jの、返済能力の、足元を見てのことではないでしょうか。
だとすれば、今金融庁が、検査で、「悪質な貸し渋りがないように」、と指導しているような異常な金融環境の下で、小さなことかもしれませんが、是正させる余地はあると、個人的には思います。
こういうことが、つもりつもって、景気にも、日本中のマイホームを夢見る無数のご家庭の心理にも、冷水をしとしとと、降り注ぐことに、なっちゃうんですよね。
1人1人のローン担当者は、自分の庭先だけきれいにしようとしているだけかもしれませんが、、。小役人のつくる不況、ってあるもんなんです。
明日、国土交通省、金融庁に、注意喚起して動き始めますので、またこのブログで、ご報告します。