民主党は民から官へ、でも「菅」はずし?子ども手当は?

片山さつき

2009年10月23日 23:33

 22年度予算の実質的な査定は、どこで行われるのか、今朝の日経新聞の2面に記事に、はやくもその答えが垣間見えます。
「事業仕訳は、財務省主計局主導。メンバーの民主党議員は、来週から主計官を呼んで勉強。各省は「財務省の査定とどこが違うのかわからない。財務省がシナリオを描いて、「政治主導でやった」というアリバイを作るだけではないか。」との感想。

今の法律では、内閣の役割の中で、予算査定は財務省の仕事ですから、それはそうなるし、いくら民主党が「政治主導」と言っても、初年度から、しかも秋からできることは限られているのです。

 議会制民主主義における、政と官の役割分担、日本においてはまだまだ、あまりに官が強いので、様々な試みで、政治主導にトライすることは、私は必要だと思いますし、試行錯誤も、それが国民の迷惑にならない範囲であるなら、仕方ないと思います。

 小泉政権のはじめの2~3年は、霞が関+族議員と、竹中、吉川、牛尾、奥田の民間4議員が引っ張る経済財政諮問会議との、予算編成の基本方針づくりをめぐる、綱引きは、すざましかったものです。
 そう言えば、民主党政府が動き出した直後、小泉元総理が、「国家戦略局なんて、各大臣とぶつかってうまく機能するはずがない」と言っておられましたっけ。
 今回の「予算査定のやり方騒動」において、菅 直人大臣率いる国家戦略局が、見事に外される結果となりつつあるのを見て、「なあるほど、手打ちになったんだな」と、妙に納得。それだけ、官僚組織に、恐れられているのはある意味立派、、。

夜は、参院選補選、岩井候補の決起大会で、大島幹事長がとんぼ返りで浜松入り。以前、大島幹事長の地元の青森に、応援に伺ったとき、ホタテをいただいたので、急いでうなぎのかば焼きを調達して、お渡ししました。
 国対委員長当時、さんざん悩まされた、同意人事。日銀総裁も、そのほかの重要人事も、能力と関係なく、官僚出身、というだけの理由でことごとく、民主に阻止された幹事長の恨み、、。

 「民主党は、郵政民営化の本来の趣旨、官から民へを、逆行させている、、。」15分間熱弁を、ふるってお帰りになりました。

そういえば、今朝の日経、小さく、野田佳彦財務副大臣の会見で、「子ども手当については、財務省としては、地方にも負担してもらいたい。」、、。野田先生、まだ補選の投票前ですけど、浜松駅前で、鳩山総理がおっしゃったことと逆行していいんですか?